平成19年11月 「制震住宅とは」
「耐震」だけでなく「免震」や「制震」。
最近は木造住宅の分野でも、より地震に対して有効な技術が採用され始めています。
ただ、免震メーカーのホームページをみれば免震がよく思えるし、制震メーカーのホームページをみれば制震がよく思えます。どちらが、いいのか一概に判断することはできません。
免震工法のメーカーのホームページには、いかに免震が有効で、制震では頼りないといったようなことが書かれてます。一方、制震工法のメーカーでは、コストパフォーマンスで圧倒的に制震技術の方が現実的であるといったようなことが書かれています。
免震住宅は確かに地震に対しては一番有効に働きます。一時、「免震」という言葉や文字がテレビや誌面をにぎわしていた頃もありましたが、今では、住宅メーカーから「免震」という言葉はほとんど聞かれなくなりました。やはり価格がネックになって、住宅メーカーでも普及が進まなかったのでしょう。
その代わりに、今年になってから「制震」という言葉がコマーシャルでも頻繁に聞かれるようになりました。一番有名なコマーシャルは、毛利さんが出ている積水ハウスのシーカスです。地震の振動エネルギーを熱エネルギーに変えて吸収してしまうというものであり、すごく説得力のあるコマーシャルで、これだけ見ると、絶対に制震装置を付けた方がいいと思うに違いありません。消費者心理を上手にくすぐるコマーシャルだと感じました。
一般に普及している制震装置のコストは免震の1/6から1/8。さまざまな制震装置が数多くのメーカーから出されています。免震と違って、基礎や土台のつくりや施工方法も従来のやり方と変わらず、つくる側から言えば導入しやすく、これは案外大きなメリットです。
地震保険を何十年も払い続けたとしても、万が一、地震で我が家が倒壊した場合、建て替え費用全額をまかなうことはできません。毎年の支払いが数万円の保険料でも20年、30年払えば、数十万円になります。
火災保険とは違って、任意である地震保険に加入するつもりならば、いっそのこと考え方を変えて、地震保険何十年分かの保険料を制震装置に初期投資するというのはどうでしょうか。倒壊しても、建て替え費用が十分にまかなえない保険よりも、繰り返しくる地震にも効果を発揮し、耐震住宅よりも倒壊の危険性の低い制震装置を新築時に採用するという選択肢もこれからはあり得るのではないでしょうか。
ただ注意しておいてもらいたいことは、地震火災による類焼の場合は、火災保険だけでなく地震保険もセットで加入していなければ、保険は下りません。わかりきったことではありますが、制震装置では火災を防ぐことはできないので、そういったことまで考慮すると地震保険に加入せざるを得ないことになってしまいます。
何でも同じだと思います。車でも生命保険でも、補償が手厚くなればなるほど毎月支払うお金は多くなります。どこまで考慮するか、どこで割り切るのか、この判断は個々人に任せるしかありません。
しかし、制震装置や免震装置を絶対に付けなければ、不安なのか、というと、そういうものでもありません。
1995年の阪神淡路大地震の時点でも、新耐震(1981年制定)の設計基準を守ってきちっとつくられた住宅においては、木造軸組住宅でもツーバーフォーでも、プレハブでも、倒壊した住宅の割合はほとんど変わりません。
住宅展示場などへ行くと、ハウスメーカーの営業マンから、木造軸組住宅は弱いということを聞かされるかもしれませんが、当時倒壊した木造軸組住宅の多くは、戦後急ごしらえで建てられた住宅や、新耐震の基準ができるよりも前に建てられた住宅ばかりであり、決して木造軸組住宅が弱いというわけではありませんでした。
その後、阪神淡路大震災を契機に建築基準法が改訂され、東京を想定した場合、震度6強から7程度(関東大震災や阪神大震災レベルの地震)に耐えられる耐震基準に強化されました。
その上、これまでは耐力壁の量だけがチェックされてきたものが、今度は耐力壁の配置バランスもチェックされるようになって、より頑丈な木造軸組住宅がつくられるようになりました。
さらに、義務ではなく任意の基準ではありますが、「住宅の品質確保の促進等に関する法律」が平成12年に施行され、その中の住宅性能表示制度の「構造の安定に関すること」の項で、さらにレベルの高い構造基準が設けられました。
レベル1が上記建築基準法と同等の耐震基準。レベル2、3では建築基準法の1.25倍、1.5倍の構造基準となり、耐力壁の量とバランスだけでなく、力の流れをスムーズにするための床の強さのチェックも加わりました。
これによって、2階建の木造軸組住宅においては、レベル2以上であれば構造計算を行ったのと同様の精度で、構造の安全性をもつことを確認したことになるといわれています。
このように、現行の耐震基準でつくられた住宅であれば、阪神淡路大震災当時に比べてより安全性は高まっていることは間違いありません。
しかし、阪神淡路大地震や関東大地震規模の大地震が万が一短期間のうちに同じ場所に発生した場合は、繰り返しの地震にも有効に働く制震装置や免震装置を組み込んだ住宅の方が、はるかに安全が高いことも間違いありません。
といっても、大地震が短期間に同じ場所に発生するという確率は、ほんのわずかであるということもこれまた間違いありません。
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平成19年9月 「坪単価のマジック」
1坪(3.3m2)あたりの建築費がいくらなのかを表すものが坪単価といわれるものですが、この坪単価を算出するための定められた明確な計算方法がないのが現状です。「容積対象面積」で割ってもよいし、「延床面積」で割ってもよいし、「施工床面積」で割ってもよい。
「容積対称面積」:容積率を算出する元となる面積。2階建ならば、実質的な1階と2階の室内面積のこと。
「延床面積」:上記容積対象面積に屋根のある駐車場を含めた面積。屋根のあるポーチを含める場合もある。
「施工床面積」:上記延床面積にロフト・小屋裏収納、吹抜、バルコニー、ウッドデッキ、テラス等を含めた面積。決まりはなく、各社何を含めるかの判断は自由である。
新聞のチラシに、でかでかと「坪単価29.8万円から」をうたった某工事会社の工事費についての詳しい説明が小さく書かれていました。拾い出して要約してみると、以下のようになります。
1.坪単価は施工床面積で工事金額を割ったもの
2.施工床面積35坪以上から
3.施工床面積とは、延床面積、ロフト、小屋裏収納、ポーチ、バルコニー、テラス、内部吹抜、ポーチ階段、外部ふかし壁を足したもの
4.門塀工事、屋外電気配線工事、屋外給排水工事、下水道接続工事、雨水排水工事、諸費用は別途
5.メーターモジュール
(※メータモジュールのからくりについては平成17年5月の独想記をご参照下さい。)
弊社が設計監理している木造2階建住宅の見積金額の坪単価を計算してみると、時には50万円台や70万円台というものもありますが、おおむね60万円台というケースが大半です。
ただし、この坪単価というのは見積金額(税抜き)を容積対象面積で割ったものであり、ハウスメーカーなどのように、施工床面積(容積対象面積+ロフト+小屋裏収納+吹抜+ポーチ+バルコニー+ウッドデッキなど)で割ったものではないので、割高に感じるかもしれません。
ただ、容積対象面積で60万円台のものを施工床面積で割り戻せば、同じ物件でも簡単に坪単価は10万円以上、時には20万円近く下がることもあります。(あくまで坪単価が変わるだけで、トータルの工事金額は変わりません。)
それから、ハウスメーカーなどでは通常別途となっている、屋外電気配線工事や屋外給排水工事や下水道接続工事や雨水排水工事、それから施工会社の経費も見積金額には含まれています。これらを別途にするのかどうかでも、坪単価だけみれば5万円から10万円くらい変わってきます。
このように、坪単価というものは、別途項目をできるだけ増やし、割り戻す面積をできるだけ膨らませれば、数字上はどんどん安くなっていきます。企業としては目にとめてもらえなければ広告を出した価値はないのでいろいろと戦略を練ってきますが、こういった広告に掲載された坪単価という数字はあくまで参考程度にとどめておいて、どういった仕様でトータルでいくらになるのかをじっくりと検討することが重要になってくると思います。
プリンターの位置を移動した時、ケーブルが届かなくなってしまったことがありました。急遽、3mのケーブルを買い足したが、まだ少し短かった。でも、その次の長さは5mものなので、それでは長すぎる。3.5mくらいでちょうどいい。しかし、そういった中途半端なものは存在しませんでした。
3mもの5mものといったケーブルは、住宅の分野でいえばいわゆるハウスメーカーのような規格住宅といえるのではないでしょうか。3.5mとか4mの長さの、規格品でないケーブルが我々のような設計事務所がつくる住宅にあてはまります。どういうことかというと、規格を統一して大量につくれば単価は抑えられるが、たった50センチのことだといって、規格品に合わないようなものを頼もうとすると大手ではとたんに高いものになってしまうということです。規格にぴったり合えば確かに安い買い物ではあるが、そうそうぴったりといくものでもない。そういったニッチを埋めるのが、我々の役割だと考えています。
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平成19年7月 「金物工法と接合金物」
「金物工法」と「接合金物」、どちらにも「金物」という言葉がついているので、同じことを言っているのだと思う方がいるかもしれないが、意味合いが全く違う。
金物工法というのは単純にいえば、金物がなければ成り立たない工法である。金物だけによって柱と梁が引き寄せられているため、その金物がなければ、ストンと梁は落ちてしまう。つまり金物が主役である。
一方、接合金物の場合は、いろいろな仕口や継手によって木材同士が引き合い、金物はなくても骨組みとしては、上からの荷重だけを考えれば、なんとか成り立っている。しかし、地震や大風のような横からの力がかかると、こういった簡略型の仕口では抜け落ちてしまうこともある。阪神大震災以前は木造住宅におけるこういった接合金物の規定がなかったので、地震の揺れによって柱が土台から抜けてしまった事例や、筋交いがはずれてしまったことによる倒壊被害も数多く報告されている。
接合金物の役割は、地震時において、建物にねばりをもたせ、材料の抜けや脱落を防ぎ、明確な力の流れをつくる、ことにある。伝統構法のような太い柱と梁によって仕口が加工されていれば金物がなくても抜け落ちてしまうことはないだろう。しかし、現在のような3寸5分や4寸角の柱では、くまなく堅固な接合をつくることは困難である。そのために必要となるのが接合金物である。つまり、伝統構法に現代の技術を補助的に組み合わせたハイブリッドな工法が、接合金物を使った木造軸組工法と考えることもできる。
一級建築士が設計した木造軸組工法の場合、現状の確認申請の届け出においては、役所及び民間の検査機関は、金物が構造上必要なところについているのかどうか、耐力壁が計算に基づいて計画されているのかどうかをチェックしない。必要書類として提出も要求されない。もともと一級建築士の設計したものには間違いがないという性善説に基づいた対応ではあるが、それによる弊害も昨年新聞をにぎわした。大手建売メーカーの住宅において、販売した建売住宅の耐力壁が足らないことがあとから判明し、建売メーカー及び外注として設計を請け負っていた一級建築士が処分された。
木造2階建て住宅においては、確認申請の確認済証あるいは検査済証があったとしても、役所が構造のチェックをしているわけではない、ということを頭に入れておいてほしい。そのためにも、設計士が計算した壁量計算書なるものをしっかりと手に入れておくことが重要である。そこには、耐力壁や筋交いの配置の根拠となる計算結果や、どの柱にどの接合金物がつくのかがしっかりと明記されているのだから。
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平成19年5月 「家具職人選手権」
またまたテレビからの話題である。テレビ東京の木曜夜8時から放映されている「TVチャンピオン」で「家具職人選手権」なるものが開催された。今年の初め頃の放映だったので、もう大部前の話であるが、観た人もいることだろう。「リフォーム王選手権」や「大工王選手権」、「庭職人選手権」といった自分の仕事に関係する人達が出ていることもあるので、よくチャンネルを合わせる。
家づくりには関係ないが、近所のパン屋さんも、4.5年前の「ケーキ職人選手権」に出て、準優勝を勝ち取っている。それから順調に売り上げが伸びたのだろうか、マンションのテナント店舗から、土地を購入して店舗を構えるまでになった。テレビ東京といえども、テレビの影響は大きい。
今回取り上げようと思ったのは、「家具職人選手権」の一回戦の競技である。出場選手が4本脚の木の椅子(昔の学校にあったような椅子)を制限時間内につくり、その強度を競うものであった。家具職人の腕を競うのであるから、あくまで釘や金物は使わない。仕口の精度と、各部材の組み合わせ方法の選択によって差が出る競技である。ただ、制限時間内に仕上げなければならないので、強度はあっても手の込んだつくりは選択しづらい。おのずと、似たようなつくりとなり、できあがったものはどれも同じように見えて、同じように丈夫そうであった。
ちょっぴり太り気味の人にそれぞれの椅子に腰掛けてもらい、椅子が置かれた床ごと前後にゆすって、長く持ちこたえた方が勝ち、という単純明快な審査方法である。5分10分とゆすられると、仕口が徐々にゆるんできて、最後にはつぶれてしまうものもあれば、なんと30秒ともたずに壊れてしまうものもあった。そうかといえば、30分経っても40分経ってもビクともしない椅子もあった。見た目はどれもほぼ同じであるのに。
テレビに出てくるような人達だけに、誰もが腕に自信を持っている人達なのだろう。それなのに、この差は何なのだろうか。
テレビの画面からは判断できなかったが、ほぞとほぞ穴が「非常にきつくしまっている」のか「きつくしまっている」のか「ただ入っているだけ」なのかの違いだろう。要するに、丁寧で早く確実な仕事ができているのか、できていないのか。職人の腕次第ということである。
ただ、たとえ30秒ともたずに壊れた椅子でも、釘や補強金物が要所要所に使われていれば、きっとこんなに早くは壊れなかったはずである。しかしながら、釘や補強金物を使ったものは一般的に商品としての質は落ちるとみなされる。使わないで、確かなものができればそれに越したことはない。実際、壊れなかった椅子もあるのだから、釘や補強金物に匹敵する強度を、腕のよい職人さんがつくった仕口ならば出せるということである。
しかし、逆に考えれば、腕の良し悪しによってこんなにも強度に差が出るのだから、釘や補強金物を使わないリスクをあらかじめ考えておかなければならない。
椅子の脚くらいならば、手に持ってグラグラ動かしてみれば素人でもなんとなく強いか弱いか判断できるであろうが、これが住宅となるとどうだろうか。少しくらい体重をかけて押したり引いたりしたくらいではビクともしない。(そもそもそれくらいでグラグラするようでは話にならないが)地震によってゆるんでしまう程度のものなのか、それともビクともしないものなのか、体感しづらい。
補強金物をあまり使わない工法では、長期において、ゆるみやガタが出ないように、経験に基づいてくさびや込み栓を打ったりしているので問題はないのかもしれないが、そういった職人の腕や勘に左右されずに確かなものができる図面を書き上げるのが設計士の使命ではないだろうか。
笑いあり、感動ありの「家具職人選手権」ではあったが、考えさせられるところのある番組だった。
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平成19年3月 「立って用をたすか?座って用をたすか?」
「トイレの床が汚れやすい」という理由から、トイレの床にはクッションフロアと呼ばれる塩ビのシートがよく使われる。ゼネコンでマンションの設計をしていた頃は100%そうだった。
独立して、個人住宅の設計をやるようになってからは、塩ビシートでなく、タケやサクラやナラやパインといった無垢のフローリングばかり使ってきた。壁にビニールクロスを使わないように、できれば床にも塩ビ製品を使いたくないからだ。
無垢のフローリングといっても、大きく分けて2種類ある。無塗装品とウレタンクリア塗装品である。出回っている比率で言えば、1:9くらいだろうか。圧倒的にウレタンクリア塗装品である。なぜ、ウレタンクリア塗装品ばかり扱っているのか、以前あるメーカーに問い合わせたことがある。メーカーの回答はこうだった。
「ウレタン塗装品は傷つきにくい、これは施工した後だけでなく、納入時に施工業者からのクレームが少なくなるので大いに助かる」とのこと。そして、「塗装をしてしまえば、多少の色のばらつきが目立ちにくくなるので歩留まりがいい」とのことである。塗装してあるから、無塗装品よりも高価なのではないかと通常は考えてしまうが、そうでもなく、逆に無塗装品の方が高いことが多い。「安くて傷つきにくい」となれば、流通の仕組みから考えて、なるほどウレタン塗装品が出回るのには必然性がある。
しかし、どうだろうか。もったい。せっかく、合板フローリングでなく、無垢のフローリングを選んだのに、ウレタン塗装をしてしまっては、木の触感がなくなってしまう。木の持つ暖かみがなくなってしまう。寒い時期に無塗装品とウレタン塗装品のカットサンプルを触ってみれば、温度の違いが明確にわかる。つるつるしていて傷が付きにくく、汚れにくい、という理由でウレタン塗装品を選ぶのであれば、それこそ合板フローリングと変わらないのではないか。そんな気さえする。
読売ウィークリー(2007年2月25日号)にこんな特集があった。この特集は読売新聞(2007年2月9日夕刊)でも取り上げられていたので、記事を読んだ方もおられることだろう。
20歳以上の男性1000人にアンケート調査をしたところ、自宅の洋式トイレでは排尿時、「座ってする」と答えた人が28.4%いた。また、既婚者の方が、非婚者よりも4ポイント多かった。
座る理由は、「座ってするのがしやすい」(47.5%「同居する女性に言われた」(18.3%)「なんとなく」(12.3%)。その他、「便器を汚さずにすむ」「飛び散ると掃除が面倒」など。
一方、「立ってする派」からは、「ズボンを下まで下げるのが面倒」「立った方が楽。昔からの習慣だ」「なんとなく女性みたいで格好悪いと感じる」など。
3割近くの男性が自宅では座って排尿をしていることになる。座ってする派の自分としては、3割近くの味方がいて安心した。
一人暮らしをすると、おのずと自分でトイレ掃除をしなければならなくなる。それまで立って用を足していた自分であったが、掃除をするのが面倒なので、その頃から座ってするようになった。
和便器から洋便器に変わったときは、和便器に座っていた時のように力が入らない。これにはすごい違和感があり、慣れるのに時間がかかった。それに比べれば、座って排尿をするということは、掃除をしなくてもいいという実益にかなった行為だったので、自分ではすんなりと受け入れられた。
「最近の洋式トイレは高級なものほど、臭いや掃除のしやすさなどを配慮して水をためる部分を大きくする傾向がある。その分、立ってする場合、跳ね返りが便器の外に飛び出しやすい。」といった日本トイレ協会副会長のコメントも読売新聞にはのっていた。
トイレの床が汚れない秘訣は、これ以外ないと思う。男性が排尿するとき、立ったままするのではなく、大便のときのように座ってすることだ。
「そんな面倒なことやっていられるか」と言われる男性陣も多いこととは思うが・・・。
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平成19年1月 「ネコのいる住まいでは」
おまけのコーナーでも紹介していますが、うちにもマンション暮らしの箱入り娘(メスネコ)が現在二匹います。ほとんど寝ていることが多いのですが、時々思い出したかのように、フローリングやカーペットの上を走り回っています。
床材は、ネコの場合、抜け毛の問題がありますので、フローリングが最適だと思います。ただ、全部が全部フローリングだと、肉球と爪を使い分ける機会がなくなって、足裏の感覚が鈍ってくると思いますので、所々にカーペットを敷いてあげたりして、肉球と爪を適度に刺激してあげるといいと思います。コルクタイルもいいかもしれません。
フローリングであれば、マンション特有の冬は冷たい合板フローリングよりも、無垢のフローリングの方が何倍もネコにとっては快適だと思います。たまに材料見本としておいてあるスギの厚板の上で気持ちよさそうに寝ている姿を見かけることもありますが、陽が当たっていても決して合板フローリングの上で寝転がっていることはありません。
問題となるのは床よりも腰壁です。
トーテムポールのような詰め研ぎ用のキャットタワーを用意しておいても、時々は壁で爪を研いでしまいます。我が家でも壁のクロスはいたるところボロボロになってしまい、そこら中に防御用の紙を貼って、詰め研ぎを防止している始末です。ただ、これはもうネコの習性なので仕方ないとあきらめています。
一軒家を新築される場合の対策としては床から70センチから80センチくらいのところで見切りを設けて、下のクロスだけ張り替えられるようにするか、あるいはビニルクロスとそんなに変わらない値段のスギの巾はぎ板を見切りと巾木の間に、けんどん式で取り替えられるようにはめ込んだりしたらいいのかな、と考えたりしています。スギの巾はぎ板ならば、もともと節の多い材料なので、爪研ぎ跡もそんなに気にならないのではないでしょうか。
床と壁のことを書きましたが、余談としてもう一言。
ネコを飼う上で我が家で一番問題となったのはオシッコでした。(こればかりはネコの性格によるので、家々によって事情は異なるとは思いますが。)
泊まりがけで出かけて留守をした時や、ネコトイレが少々汚れたりしていた時や、ネコ同士でけんかをした時など、これ見よがしに机の上や布団の上などにオシッコをしてしまうことが以前何度かあり、お気に入りのカバンを台無しにされたこともありました。ネコのオシッコは赤ちゃんの寝小便とは違ってなかなか匂いが取れないので大変です。
結局どうしてもその症状が治らなかったので、獣医さんに相談すると、避妊手術を勧められました。飼い主の身勝手な都合でネコの生殖機能を奪ってしまってよいものかどうか、さんざん悩みましたが、人間とネコのよりよい関係を築くために必要なのだと、無理矢理自分を納得させて避妊手術をしてもらいました。
幸いその後は一度もそのような症状はありませんので、よりよい関係が築けていると思います。
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