今月の独想記 ■

平成18年11月 「3階建て?実は2階建て」

 2階建てで確認申請が出されていた住宅が、実際は3階建てとして売られたため、のちのち問題になっているというレポートが「噂の東京マガジン」で放映されていた。TBSで日曜午後1時から放映されている番組である。日曜に家にいる時にはかかさずみている。新聞等でなかなか取り上げてもらえない近隣の問題や出来事等を拾い上げ、国や行政庁、悪徳業者に直接問いただすところが痛快で気に入っている。
 何ヶ月か前に放映されたものであるが、住宅設計に関わる者として非常に興味のある話題だったので、今回取り上げてみた。

 住宅建設において重要な届け出に、「確認申請」というものがある。これこれこういった住宅を建てますよ、ということを書類と図面に記載して、各行政庁の建築審査課(民間の場合もある、イーホームズ等がそれにあたる)に提出し許可をもらうというものである。許可が出ると「確認済証」というものが役所からもらえ、正式に住宅の建設ができることになる。この確認済証があれば、ローンの手続きもできるし、竣工後の登記もできる。水戸黄門のご印籠のようなものである。それに比べて、影の薄い存在が、「検査済証」というものである。工事完了時に役所の検査を受けて合格すれば、「検査済証」なるものがもらえる。事務所ビルやマンション、店舗等、戸建住宅以外の建物では必ず必要になるものであるが、戸建住宅の場合は必ずしも必要なものというわけではない。(ただし、金融公庫等でローンを組む場合は必ず必要となる)

 テレビ番組で出てくるような、大人が立って歩けるロフトがある家は、完了検査を受けていないとみて間違いないだろう。ロフトの規定は、一番高いところの天井高が140センチ以下と規定されているからだ。つまり、大人が立って歩けるようなロフトは、検査を受けても通らないということである。ただし、検査の時に仮の天井を作っておいて、検査が終わった後にその天井を取り外すという裏技もある。中にはそうしている物件もあるのかもしれないが。
 検査を受ける受けないは、各設計事務所、各施工会社、あるいは施主の判断にゆだねることになると思うが、ロフトを設けるのであれば、しっかりとロフトの荷重を見込んで、2階建てであれば壁量計算、3階建てであれば構造計算がしてあれば、構造上の問題は特にない。

 番組の話に戻ることにしよう。コメンテーター達は完了検査を行わなかったのは行政の怠慢だ、と怒っていたが、そうではない。完了検査が行われるのは、検査料を払って完了検査の届け出を提出した物件だけであり、上記のように住宅では完了検査を行わないこともままある。建売住宅などはまずしていないだろう。
 あまり役所の悪口を言いたくはないが、役所の完了検査など設計事務所から言わせれば、子供のお使い程度のもので何の役にも立たない。当然できあがった建物であるから、構造的なチェックは一切ない。上っ面だけの検査に数万円の検査料を払うのはバカらしい。2階建ての木造住宅であれば、検査はものの15分で終わる。そこのところが世間一般には知られていない。ただ、いくつかの地方行政庁においては木造住宅でも構造体が見える段階での中間検査を課すところもちらほらと出てきた。これならば、検査としての意味をなすだろう。

 悪徳業者はそこのところに目をつけて、構造計算の費用がかからず、防火仕様の規定がゆるい2階建てで申請だけして3階建ての住宅を建てて、少しでも高く売ろうとしたのだろう。儲け主義に走った業者のことだから、当然のことながら、設計変更をした時点で3階の荷重を見込んで構造計算をし直しているということもないだろう。全くひどい話である。画面で見た限りでも、あきらかに構造的に問題のある建物である。構造に関心のある設計士であれば、2階建てでもああいう住宅は決してつくらない。素人の設計に近い。もちろん構造計算すれば一発でアウトだろう。

 自宅マンションから歩いていける範囲にも似たような物件はちらほらある。まさか2階建てで申請はしていないとは思われるが、いかにも構造的なバランスの悪そうな住宅である。自分が設計するときは決してああいったプランにはならない。構造のことを勉強していない設計者が設計するとああなるという見本である。大きな地震がこなければ問題にはならない、くらいに考えているのだろうか。そもそも建売業者の住宅というのはその程度のものなのだろう。「3階建てには気をつけろ。」建売住宅を購入するときのこれが鉄則である。


平成18年9月 「門型フレームによる可能性」

 今回初めて、さいたま市のTN邸で「門型フレーム」なるものを採用した。木造の許容応力度計算が確立されてから、いつか使うときがくるのではないだろうかと密かに期待していた。

 最初に門型フレームのことを知ったのは、日本住宅木材技術センターの「木造軸組工法住宅の許容応力度設計」の講習会の時だった。講師の稲山先生が、許容応力度設計を駆使すれば、見かけ上で耐力壁のない、大スパン開口の木造住宅もこれからは可能であると力説していた。敷地間口の狭い3階建て住宅にぴったりな工法であり、木造住宅の自由度および可能性が大いに広がったという高揚感があった。しかし、特殊といえば特殊な方法であるので、なかなか一設計事務所の力だけでは使うことはできない。指定検査機関において実物大の実験をして、初めて耐力壁○○倍相当の門型フレームとして認定される。費用としても数百万円単位の実験である。設計事務所が図面を書いて、構造設計事務所が理論上の計算をし、これなら○○倍相当の耐力壁と見なせると言っても通らない。実証が必要なので、どうしても我々のような弱小事務所では、どこかのメーカーが認定を受けたものを使わざるを得ない。

 そんなこんなで、気にはなりつつも門型フレームに関わることなく数年が過ぎ、やっと今回チャンスが巡ってきたというわけである。

 2階に部屋のあるビルトイン駐車場の場合、2台駐車しようとすると、5.5メートル以上のスパンが必要になる。5.5メートルの真ん中に柱を建ててよいのであれば全く問題ないのだが、邪魔になることもある。これまではその部分、あるいは1階全部を鉄骨造にして、2階を木造にするといった混構造という考え方が一般的だった。しかし、鉄骨と木造の取り合いの悪さや断熱欠損の問題、それからコストの問題と意匠上の観点から、スパンをとばした箇所だけをうまい具合に対処できる何かよい方法はないかと常々考えていた。それらの悩みを解消してくれたのがこの門型フレームということである。

 金物メーカーや建材商社などいろいろなところから、様々な門型フレームなるものが提供されるようになった。その中で、自分が目をつけたのが、カスタムハウジングのGUTT-FRAMEである。どうしてGUTT-FRAMEだったのか。それには4つ理由がある。

 一つめの理由は、1フレームだけでも使えるということである。全部が門型フレームによるラーメン構法(簡単に言うと耐力壁のない柱と梁による構法)である必要はなく、従来の在来工法における耐力壁の考え方を周到すればよい。スパンをとばしたいのだが耐力壁がどうしても取れないところに単体で組み込むことができる。ある金物メーカーの提供している門型フレームの場合は、金物メーカーだけあって、接合部を全て金物工法で施工するということが条件となる。それをふまえた上でなら、必要なところに門型フレームを組み込むことができる。つまり、金物工法と門型フレームがセットになっていて、単体で門型フレームだけ採用するというわけにはいかない仕組みである。SE工法も同じような考え方である。

 二つめの理由は、門型フレーム以外の構造体に、従来通りの無垢の柱梁が使えるということである。建築基準法で定めた耐力壁の必要量が確保されていれば集成材でなく、スギやヒノキの柱、ベイマツやスギの梁が使える。一方、金物工法とセットになった門型フレームの場合は、柱梁は全て集成材ということになる。金物工法イコール集成材というのは切っても切れない関係である。(一部無垢材にも使える金物工法もあるにはあるが)無垢の柱梁を使うということを前提にしている自分にとってはこの門型フレームには違和感があった。その他のフランチャイズとして提供している門型フレームも似たり寄ったりである。

 三つめの理由は、門型フレーム自体も集成材でなく、無垢材で構成することも可能なことである。無垢のJAS材では一般的に5メートル材で梁成36センチが限度なので、門型フレームの特徴である最大スパン10メートルを活かすことはできないが、リビングなどでは5メートルの柱のない空間を確保して、なおかつ耐力壁としてもきちんと計上することができる。これなら、木にうるさい大工さんや工務店にも受け入れられやすい。「うちは集成材は使わないよ。」という工務店もまだまだある。

 最後の四つめの理由は、壁量計算と構造計算に関わることであるが、少し難しくなってしまうので、企業秘密ということにして、割愛させてもらう。

 とにかく、いろいろな可能性の見いだせる工法には間違いない。極端な話、門型フレームを組み合わせれば、鉄骨造のように3階建てで10メートルスパンの開放的な空間をつくることもできる。事務所空間や店舗に適しているだろう。基礎は鉄骨造やRC造のつくりでなく、木造用のベタ基礎でよいので、コスト削減効果も期待できる。
 しかし、安易に使うわけにもいかない。1フレーム約25万円の費用がかかるということを忘れてはいけない。けっして安くはない。従来通り最大でも2間ごとに柱を配置できれば、そうするに越したことはない。余分な出費はできるだけなくしたい。というのが、施主と設計者の本音ではないだろうか。必要不可欠な場合だけ適材適所に用いる、そうすればあらたな展開が見いだせる。そんなおもしろい奴である。


平成18年7月 「照明器具カタログ」

 設計中のお宅の照明器具を決めようと思って、新しい松下の照明カタログを開いてみると、昨年選んでいた器具が結構なくなっている。品番が変わっただけのものもあるようだが、かなりのものは廃盤になっている。昨年に引き続き原油高の影響で電気業界一斉に価格改定があったのが関係しているのかもしれない。

 それでも、どこかメーカーの意図があるような気がしないでもない。どういうことかというと、同じ機種なのに毎年品番が変わるカタログを見ていると、照明器具を設計者自身で選ぶのが結構な手間になってしまう。カタログは500ページを超えるものがざらである。照明器具メーカーは何社もある。そうなると、工務店のように、出入りしている照明器具メーカーの営業マンにトータルコーディネイトと称してお任せ状態になってしまう。出てくる器具は、自分が選択するようなシンプルで低価格のものは全くといってよいほどない。過剰なデコラティブが施されたものが多々見られる状態になってしまう。

 切なる願いとして、カタログをもっと薄くしてもらいたい。500ページの中には何度も同じ機種が出てくる。部屋ごとに分けたページや器具のスタイルごとに分けられたページなど。重複が多すぎる。個人的見解としては無意味としか思えない。パソコンソフトのパッケージのように、カタログの厚さを各社が競っているだけのように思えてならない。

 要するに、メーカーは自分たちに都合のいいものを自分たちのテリトリーの中で選択できるような仕組みをつくりたいだけなのではないだろうか、と勘ぐりたくなる。気に入っていて、いつも使う定番というのが必ずある。その器具までも変わってしまうとかなり深刻な事態である。以前よく使っていたシンプルかつローコストの照明の一つは今ではなくなってしまった。変わらない確かな製品を作り続けてくれるメーカーが欲しい。


平成18年5月 「超簡単な地震対策」

 4月初めに東京ビッグサイトで開催されたナイスわくわくフェア「住まいの耐震博覧会」を覗いてきた。耐震博覧会とは銘打っているが、要は建材の展示会である。システムキッチンあり、柱梁等の材木展示あり。こういった建築の展示会が年に何回か東京ビッグサイトで開催されている。珍しく土日開催の展示会だったので子供連れも多く、ご多分にもれず自分も息子と一緒だった。
 展示ブースの一角に地震体験車と免震体験装置があった。せっかく来たのだから身をもって体験しないと意味がないと思い、行列が嫌いな自分ではあるが、どちらも列に並んで自分たちの番を待った。地震体験車は以前一度体験したことがあるので今回が2回目である。息子は初めてだった。新潟の地震と阪神大震災の揺れを再現したものだが、いきなりこんな揺れがきてしまったら、とてもテーブルの下などに隠れている余裕はない。とにかく家具などが倒れてきそうもない場所を見つけて揺れがおさまるのを待つほかに手だてはなさそうである。

 自分が設計する住宅では建築基準法における耐力壁の量やバランスに加えて、床の強さも検討に加えた、性能表示制度でいうところのレベル2、あるいはレベル3をクリアするように計画している。建築基準法レベルとレベル2・3とはどう違うのか簡単に説明すると、ダンボール箱をイメージしてもらうとわかりやすいと思う。
 ベタ基礎のように底面がしっかりした構造であるという前提で考えれば、建築基準法レベルでは床の強さをほとんど考慮に入れていないので、フタのないダンボール箱のようなもの、つまり5面体の構造体ということになる。それに比べて、レベル2、レベル3はフタをしっかりしめたダンボール箱、つまり6面体の頑丈な構造体ということになる。実際にダンボール箱で試して頂ければわかると思うが、フタのあるダンボール箱に比べてフタのないものはねじれやすいし、壊れやすい。
 一概に耐震設計といってもこのような違いがあることはあまり知られていない。一般の人達だけでなく、実際に住宅をつくる大工さんでさえ知らない人が多いのが現実であり、「床倍率」という言葉も通じないことが多くもどかしい。

 とりあえず、耐震住宅をつくったけれども、では室内の家具はどうするのか。地震では住宅の倒壊よりも家具の転倒や下敷きになってケガをする人の方が多い。耐震住宅では住宅は壊れないが、家具の動きをおさえることができない。そうなると、免震構造のように住宅自体の揺れを軽減させないかぎり、安全は手に入らないのだろうか。
 実際、免震体験装置の上にしつらえた椅子に座って、震度5の揺れを体験してみたが体感する揺れは震度2か3程度におさまっていた。関東地方ではしばしば感じるくらいの揺れである。揺れの大きさを視覚的に認識させるためのダイニングテーブル上のペットボトルの水はそれほど揺れていなかったが、免震台からはずれたところに置かれたペットボトルの水は震度5の揺れで泡立つほどに波打っていた。免震装置による揺れの軽減は確かなものである。家具の転倒に対してもかなり有功である。
 しかし、・・・。何百万円という装置のコストがバカにならない。

 安上がりな方法としては、家具固定金物でしっかりと家具を住宅の壁や天井に固定しておけば安全なのだが、持ち家に住んでいる人ばかりではない。賃貸に住んでいる人では壁や天井にビス穴をあけるわけにはいかない。そうなるとやっぱりホームセンターで売っているような地震用の突っ張り棒しかないのだろうか。でもあれは見た目がよくない。いかにも、という感じがする。

 地震体験車の脇にもう一台、地震の揺れを再現するための装置があった。そこには2組のタンスとテーブルの上にのったテレビが左右に分かれて設置されていた。震度7の揺れを再現すると、向かって右側のタンスは転倒し、テレビはふっとんでいた。左側は倒れもしないし、テレビは台から転げ落ちることもなかった。何が左右で違っていたのか。違いは左側のタンスとテレビの底には「プロセブン耐震マット」という水色の透明なゴム上のマットが貼り付けられていただけである。5ミリくらいの厚みで5センチ角くらいのゴム状のマットである。地震の揺れを再現させる直前に任意に選ばれた観客の一人が貼り付けたものである。これが底面の4隅に貼り付けられていただけである。これだけで驚くほどの違いがあらわれた。

 実際にこの目で見るまでは、2,3千円のこんな薄っぺらなマットでどれほどの効果があるものか疑問を感じていた。最近ではホームセンターや電気店にもおかれているので、目にすることも多いことかと思うが、自分自身正直なところ、これこそ誇大広告ではないかとバカにしていた。それがどうだろう。想像以上の効果を目の当たりにして、非常に驚き、かつ、いいものが見つかったという期待感にあふれた。底に貼り付けてしまえばそれでおしまい。重いタンスを持ち上げるのは大変かもしれないが、いたって簡単な装置?である。1組たしか、2、3千円だったと思う。家中の家具、家電に取り付けても2、3万円である。これで、建物は揺れても、少なくとも家具が凶器と化すことはないだろう。


平成18年3月 「ダ・ヴィンチ・コードと情報操作」

 つい最近文庫本化され、ますます発行部数を伸ばしている。5月には全世界同時公開も決まっている。ご多分にもれず、自分もこのミステリーにはまってしまった一人である。
 これから「ダ・ヴィンチ・コード」を手にしてみようと思っている人、あるいは映画を観ようと思っている人はこの先は読まないで下さい。

 一体どこまでが真実でどこまでがフィクションなのかはクリスチャンでない自分にはわからない。いや、例えクリスチャンであっても真偽のほどは謎なのかもしれない。ストーリーの中に「聖杯」というキーワードが出てくる。これはたまに耳にする言葉である。インディージョーンズなどの宝探しの冒険活劇の映画でおなじみかもしれない。でも聖杯とはその名の通りの杯ではなく、それはあるものを意味していると書かれている。それは、・・・である。・・・であるかもしれない。

 イエス・キリストには実は妻がいて、子供がいた。そして今日その子孫が存在している。その事実を消し去りたいカトリック教会から、真実の歴史を守っている団体がいる。その歴代総長の中にレオナルド・ダ・ヴィンチの名が記されていた。

 宗教紛争が蔓延していた頃、ローマ帝国の統一にキリスト教を利用しようと考えたコンスタンティヌス皇帝は、イエスをたんなる預言者から神の子へと地位を押し上げた。しかし、神であるイエスに妻と子供がいてはまずいと感じた、時の権力者達は人間としてのイエスの生涯が記された膨大な文書を消却し、改ざんねつ造された神の子イエスとしての聖書をつくりあげた。この情報操作のたまものが今日出回っている聖書である。

 いきなりぐっと身近な日本話題になってしまうが、最近の情報操作といえば、国会の証人喚問だろう。ヒューザーの小嶋社長の証人喚問の日を阪神大震災の10周年の日にぶつけただけでなく、ライブドアの強制捜査の日をあからさまに前日にもってきて、国民の関心をそらそうとした。明らかに政府(=自民党)による情報操作が行われていると言わざるを得ないだろう。

 自民党がひた隠しにしたかった、総合経営研究所の内河氏の証人喚問のあと、あるブログを読んだ人達のテレビ局(TBSの朝ズバッ、テレビ朝日の報道ステーション)への投書がキッカケでヒューザー小嶋社長の国会での証人喚問が実現したと聞いている。

 あるブログとは、「きっこの日記」という個人のブログである。

 「きっこの日記」ではBSEに対するアメリカ側の検査体制に問題があることも昨年の段階でたびたび指摘してきた。にもかかわらず、輸入ありきの政府の方針によって牛肉が輸入され、1500トンも市場に輸入牛肉が出回った後で、ようやく輸入停止の判断が下されたと書いている。

 また、BSEではなく、今度はPSE法においても、密かに法律が制定され、いきなり4月からは中古品は売買できなくなるという異常事態まで発生した。家づくりにおいては少なからずも電気製品にかかわりをもっている自分も恥ずかしながら全くこの情報を知らなかった。「きっこの日記」を読んで初めて知り、これはおそろしいことになったと驚いた始末である。電気製品の次は、自動車か、いや住宅か、と勘ぐりたくさえなった。
 このことがブログで紹介された翌週、こぞって新聞やテレビでPSEの問題が取り上げられ、周知の事実となった。税金をたくさん納めてくれる、あるいは献金の多い企業からの要望によって秘密裏につくられたこのPSE法のこと、みなさん知っていましたか。5年前、小泉内閣が発足した時につくられたそうですよ。

 このように、今まで真実を伝えていると信じていた新聞やニュース番組も、スポンサーや政府の圧力の前ではかなりの限定された情報しか発信できないということがこのブログを読んで理解できた。

 耐震偽装問題においても、ハウスメーカーの関連会社であるERIはほとんどおとがめがないのに、イーホームズは徹底的にたたかれている。この事実もPSEと同じ理屈なのだろう。

 昨年末からなので、まだこのブログの読書歴の浅い自分が言うのも何なのだが、どこからも利益提供を受けていないブログだからこそ真実が述べられていると思う今日この頃である。個人ネタや芸能ネタが多いので、好き嫌いのはっきりと分かれるブログだと思いますが、信じる信じないは個人の判断に任せるとして、時々こういった硬派な問題定義がなされている「きっこの日記」を一度のぞいてみませんか。

 小泉さんってそうだったの。安部さんて、見かけによらないんだね。表と裏があるんだね。本当に知らないことばかりです。

 それはそうと、あらすじを書いておきながら、「ダ・ヴィンチ・コード」はまだ読み終わっていません。上中巻を読み終えて、下巻の途中を読んでいるところである。さて結末やいかに。


 ごくごく一部ですが、以下は「きっこの日記」が取り上げた記事です。
興味があったら読んでみて下さい。

BSE
http://www3.diary.ne.jp/logdisp.cgi?user=338790&log=20051213

PSE法
http://www3.diary.ne.jp/logdisp.cgi?user=338790&log=20060302

小泉首相
http://www3.diary.ne.jp/logdisp.cgi?user=338790&log=20051030

安部官房長官
http://www3.diary.ne.jp/logdisp.cgi?user=338790&log=20060117

ヒューザー
http://www3.diary.ne.jp/logdisp.cgi?user=338790&log=20051123

イーホームズ
http://www3.diary.ne.jp/logdisp.cgi?user=338790&log=20051218

総合経営研究所
http://www3.diary.ne.jp/logdisp.cgi?user=338790&log=20051129


平成18年1月 「おやじのひとりごと」

 清原がオリックスに移籍し、桑田はジャイアンツに残った。カズはまだ現役で頑張っている。 
 ずっと以前の読売新聞のスポーツ欄の記事の話である。自分と同世代である巨人の桑田選手のインタビューがのっていた。桑田選手は自分の子供とその友人達20数名に、シーズン中も欠かさず毎週一回無料で野球を教えているそうである。その記事の中で自分の目に止まったのが、3つの指導方針である。

 「あいさつをしっかりすること。道具を大切にすること。みんなで、あきらめずにやること。

 効率優先で結果だけが求められる今の時代に、この指導方針は何と古くさいことか、あるいはきれいごとばかりを言うな、といぶかしく思われる方もいることだろう。しかし、自分も桑田選手の考え方には大賛成であり、子供達ばかりでなく我々大人達もこうあらねばならないと常々考えている。

 しかしながら、まずあいさつができない子供達が多い。それ以上にあいさつができる大人達が少ないのに時々悲しくなることがある。満員電車の中で、ちょっと一声かければいいのにと思うような場面でも、その一声がないばかりに当人ばかりかまわりの人までもが嫌な雰囲気になってしまうことがある。「降ります。」とか、「ちょっとすみません。」と声をかけるだけである。大の大人に注意するのもためらわれるが、いかがなものだろか。

 二番目の「道具を大切にすること。」は、使い捨てが当たり前になってしまった昨今では誰もが忘れがちな事柄である。「住みながら手を加えていって、自分達に合った住まいを創り上げていきましょう。」とホームページでメッセージを発信する一方で、個人的には使わなくなったものや興味が薄れたものなどをリサイクルに出すこともなく、平気でゴミの日に捨てている自分にとっては耳が痛い言葉である。

 3つめの「あきらめずにやること。」を含めて、この3つのことを実践しようとすると、今の時代ではとたんにダサイ奴というレッテルを貼られることになる。(ダサイという言葉を使うこと自体がダサイのかもしれないが)。いつもジレンマを感じるところである。でも同世代の桑田選手のような有名で実績のある人物がこういった発言をしているのを耳にすると非常に勇気が湧いてくる。

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